UAEの火星探査機「ホープ」、火星の周回軌道に到達
(CNN) アラブ首長国連邦(UAE)の火星探査機「ホープ」が9日、最初の挑戦で火星の周回軌道の到達に成功した。火星への探査機到達はアラブ諸国では初。
探査機は周回軌道に乗ったことを確認する信号を返信した。
同ミッションはツイッターへの投稿で、「成功! ホープとのコンタクトが再び確立された」と述べた。
UAEは今回の成功により、世界で5番目に火星への到達に成功した国となった。また、アラブ諸国の中ではUAEが初となる。野心的なミッションはここで終わらない。
探査機には3つの科学機器が搭載されており、初となる火星の大気の完全な画像を作る見通し。大気の異なるデータを収集し、季節や日々の変化を測定する。
科学者は、こうした情報によって、火星の大気の異なった階層での気候力学や天候がどのようなものなのかアイデアが得られるだろう。また、エネルギーや酸素や水素といった分子が大気中をどのように移動したり、火星から放出されたりすることについても理解が深まりそうだ。
UAEによるミッションは昨年7月に地球から打ち上げられた火星探査機3つのうちのひとつ。米航空宇宙局(NASA)の「パーサビアランス」と中国の「天問1号」も火星の探査を進めている。