俳優ジェラール・ドパルデュー氏の強姦容疑、仏当局が正式捜査
パリ(CNN) フランスの有名俳優ジェラール・ドパルデュー氏が若手女優を強姦(ごうかん)し、性的暴行を加えたとの疑惑を、仏当局が昨年12月から正式に捜査していることが分かった。司法筋がCNNに確認した。
情報筋によると、この女優は2018年夏に同氏から数回にわたり、強姦と性的暴行の被害を受けたと主張している。
同氏の弁護士がCNNに語ったところによると、本人は一切の犯罪行為を否定し、推定無罪の原則を強調している。弁護士によれば、この件の捜査は昨年6月にいったん取り下げられていた。
パリ検察によれば、ドパルデュー氏は2018年、強姦と性的暴行を受けたとする22歳の女性に告訴され、予備捜査の対象となった。
同弁護士は当時、ドパルデュー氏が衝撃を受け、犯行を否定していると述べた。同氏の主張として、告訴した女性を知っているが、犯行があったとされる日時には会っていないとも話していた。
同氏は「グリーン・カード」「仮面の男」「ライフ・オブ・パイ/トラと漂流した227日」などの映画に出演。「シラノ・ド・ベルジュラック」で主役を演じ、1991年のアカデミー賞主演男優賞にノミネートされた。
仏政府による富裕層への増税に抗議して国籍放棄を表明し、ロシア国籍を取得したことでも話題になった。