仏議会、緊急事態宣言の延長を可決 6月1日まで
(CNN) フランス議会で9日、新型コロナウイルス感染拡大を受けた緊急事態宣言を6月1日まで延長する法案が可決された。
緊急事態宣言は政府によるロックダウン(都市封鎖)などの制限措置を可能にする内容。今月16日に期限を迎えることになっていた。
採決では賛成278、反対193、棄権13の賛成多数で延長が決まった。
同国の専門家らは3度目のロックダウンもあり得るとの警告を発しているが、ベラン保健相は9日、公共放送「フランス・アンフォ」とのインタビューで、ロックダウンを回避することも当然可能だと述べ、「それが望ましい」と強調した。
ベラン氏はロックダウン措置について「感染状況が手に負えない場合、必要に迫られて取る選択肢。現状はそれに当たらない」と説明した。
同氏によれば、国内の新規感染者数は1日当たり2万人前後で高止まりしている。
9日は新たに724人の死亡が確認され、累計死者数は8万147人に達した。
国内でこれまでに実施されたワクチン接種は220万回にとどまり、他国に比べてペースが遅いとの批判を受けている。