ミシシッピ川のほとりでテレワーク、市が引っ越し費用や給付金を支給
(CNN) 米南部ミシシッピ州ナチェズ市がテレワーク(在宅勤務)を行うテレワーカーに対して「魅力的で歴史のある地域社会」に1年間の引っ越しをするよう呼び掛ける「シフト・サウス」というプログラムを実施している。
ナチェズ市のダン・ギブソン市長はCNNの取材に対し、参加者には2500ドル(約26万円)の転居費用を提供するほか、1年にわたって毎月300ドルの給付金を支払うと語った。
ギブソン市長は、テレワーカーに対してこうしたインセンティブ(動機)を提供する深南部(ディープ・サウス)で最初で唯一の町となることにわくわくしていると語った。
募集枠は30。応募者はテレワーカーとして米国で雇用される必要があるほか、主たる住所をナチェズ市にして、15万ドル以上の住宅を購入しなければならない。そして、そこを1年間にわたって所有し、生活もそこで行う。
ギブソン市長によれば、ナチェズ市は人口約1万5000人でミシシッピ川沿いに位置しており、生活費は全米平均よりも大幅に安く収まるという。
不動産サイト「ジロー」によれば、ナチェズ市の住宅価格の中央値は9万6000ドルと全米平均の25万ドル超を大きく下回っている。
ギブソン市長によれば、今回の投資は財産税や売上税の増加により向こう2年で回収できる見通し。