サッカー欧州選手権 デンマークのエリクセンが倒れて試合中断、容体は安定
(CNN) サッカー欧州選手権(ユーロ2020)に出場しているデンマーク代表のMFクリスティアン・エリクセン(29)が12日、対フィンランド戦のピッチ上で突然倒れ、病院へ搬送された。試合は一時中断された。容体は安定しているという。
エリクセンは前半終了直前、スローインを受けようとした際に倒れ込んだ。駆け付けた医療スタッフが心臓マッサージや除細動器で救命処置を施し、チームメートが外の視線から守ろうとその周囲に立った。
エリクセンは数分後、ストレッチャーで運び出された。スタジアム内ではフィンランド側のファンから「クリスティアン」と唱える声が上がり、デンマーク側が「エリクセン」と応じていた。
主催の欧州サッカー連盟(UEFA)はツイッター上で、両チームと午後8時半から試合を再開することで合意したと発表。前半の最後5分間から5分のハーフタイムを経て後半に入ると述べた。試合はフィンランドが1―0で勝利した。
エリクセンは英プレミアリーグのトッテナムに7年間在籍した後、昨年イタリア・セリエAのインテルへ移籍した。
エリクセン選手への手当ての最中に「人の壁」を作るデンマークの選手ら/WOLFGANG RATTAY/AFP/AFP via Getty Images
インテルのチームメートでベルギー代表のFWロメル・ルカクはこの日、ロシア戦でゴールを決めてカメラに駆け寄り、エリクセンに無事を祈るメッセージを贈った。
2012年にイングランドFAカップの試合中に倒れ、現役引退を余儀なくされたザイール出身のファブリス・ムアンバ氏は、知らせを受けて「どうか神様」とツイートした。
Please God
— fabrice muamba (@fmuamba6) June 12, 2021