五輪銀メダリスト、男児の手術費用支援でメダル競売に 落札企業が返却
(CNN) 東京オリンピック(五輪)の女子やり投げで銀メダルを獲得したポーランドのマリア・アンドレイチク選手(25)がこのほど、生後8カ月の赤ちゃんの心臓手術費用を工面するため、メダルを競売に掛けた。
アンドレイチク選手は予選1位で決勝に進出したものの、決勝では中国の劉詩穎選手に1.73メートル及ばず銀メダルとなった。五輪のメダル獲得は自身初だった。
しかしアンドレイチク選手は11日、生後8カ月の赤ちゃんの手術費用を募るため、メダルを競売にかけると発表。「決心するのに時間はかからなかった」とつづった。
男児の母親によると、ポーランド国内で息子を救える手段はもう残されておらず、米カリフォルニア州スタンフォードでの手術が最後の希望だという。アンドレイチク選手の説明では、手術に必要な額は150万ズウォティ(約38万3000ドル=約4200万円)。このうち半分は既に集まっており、同選手は残りの半分を調達したい考えだった。