米著名ポッドキャスト司会者、新型コロナ陽性を発表
ニューヨーク(CNN Business) ポッドキャスト司会者として世界トップクラスの報酬を支払われ、絶大な影響力を持つとされるジョー・ローガン氏が1日、新型コロナウイルスの検査で陽性反応が出たことを明らかにした。すでに治療計画を開始しているという。
公式インスタグラムに投稿した動画の中でローガン氏は、8月28日に「ものすごい疲労感」を覚え、翌日新型コロナの検査を受けたと説明。検査に先駆けて自身を家族から隔離したが、その晩はずっと発熱と発汗が続き、「何が起きているのか分かった」という。
ローガン氏はこれまで自身のポッドキャスト番組の中で、ワクチンの有効性について幾分否定的な発言をしている。4月には聴取者に向けて、もし21歳の若者から、ワクチンを打った方がいいかと尋ねられたら、打たない方がいいと答えるだろうと語っていた。
同氏の当該の番組は、音楽配信サービスのスポティファイでのみ聴くことができる。
ローガン氏は「あなたが健康で、日常的に運動し、若くて食欲もあるなら、心配する必要はないと思う」と述べていた。その後、自らのコメントについて、自分は「反ワクチン派の人間ではなく」「定評のある情報源でもない」と付け加えた。
1日の動画でワクチンを接種していたかどうかは明かさなかった。4月のポッドキャストではジョンソン・エンド・ジョンソン製のワクチンを接種する予定だとしていたが、この後同ワクチンの接種は一時的に停止されていた。
1日の動画によると、ローガン氏は陽性の診断の後、寄生虫の駆虫薬「イベルメクチン」の服用など複数の治療を行っているという。イベルメクチンはワクチンに反対する人々などの間で人気が高まっているが、米国の保健当局は治療薬としての使用に否定的な勧告を強く打ち出している。
3日に配信予定だったローガン氏の番組は延期となり、同氏はこれについて謝罪の言葉を述べた。