米共和党上院トップ、ワクチン接種呼び掛ける公共CMに出演
(CNN) 米上院共和党のトップ、マコネル院内総務は、米国民に対して新型コロナウイルスのワクチン接種を説得するさらなる取り組みの一環として、新たな公共広告に出演した。各局は全米で放送可能。
この広告は、ワクチンにためらいを持つ共和党員をターゲットに定めており、多数の同党議員が唱えるワクチン接種の陰謀論を退ける形となっている。
マコネル氏が米国民に対してワクチン接種を説得する取り組みとしてCMの収録を行うのは今回で2度目。1度目はラジオCMで、自身の選挙資金を使って地元ケンタッキー州で100回以上放送された。
30秒の新たなCMでは、マコネル氏が再び自身のポリオ闘病経験について言及。新型コロナのパンデミック(世界的大流行)の間、同氏は常に闘病経験を話し、人々の命を救うワクチンの接種を呼び掛けていた。
ケンタッキー州選出のマコネル氏はCMで、「少年時代、私はポリオと闘った」「今日、米国は40年にわたってポリオが発生していない。ワクチンのおかげだ。われわれは新型コロナ感染症にも打ち勝つだろう。あなた自身と家族を守りなさい。ワクチンを接種しなさい」と述べている。
今回のCMは、全米放送事業者協会およびケンタッキー州放送事業者協会が共同で制作した。マコネル氏の事務所によると先週から公開され、同州各地の地元テレビ局ですでに100回超放送された。全国各地のテレビ局も放映可能だという。
マコネル氏は今年7月、CNNの取材で自身の選挙運動の費用を広告費に充てている理由について問われた際、「より多くの米国民がワクチンを接種するよう、我々が後押しし続けることは非常に重要だ」と考えているからだと答えていた。
一方で、マコネル氏はワクチン懐疑論を唱える同僚議員への直接的な批判を控えている。先月30日にこの点を問われると、他人を批判することで目的が達成できるとは思わないと説明。「私にできる最善のことは、私の考え方を伝え、心配している人々に私が正しいと思うことを勧めようと努力することだ」と答えた。