米グーグル、出社再開の時期を再延期 来年1月以降に
サンフランシスコ(CNN Business) 米グーグルは8月31日、従業員の完全なオフィス復帰を来年1月以降に再度延期すると明らかにした。これに先立ち、フェイスブックやアマゾンといった他のIT企業も同様の方針を示していた。
グーグルのスンダー・ピチャイ最高経営責任者(CEO)は従業員宛ての通知で、全世界の社員は少なくとも来年1月10日まで出社を求められることはないと明らかにした。親会社アルファベットの広報によると、この方針はアルファベットには適用されないという。
ピチャイ氏は1月10日以降の対応について、国や地域が現地の状況に応じて在宅勤務終了の時期を判断できるようにすると説明。従業員に対しては職場復帰を求める30日前に予告すると述べた。
グーグルは先日にも、完全なオフィス復帰の時期を9月から10月に先送りしており、延期の決定はここ数カ月で2度目となる。新型コロナウイルスのデルタ変異株が広がる中で、出社再開の目標時期が変化し続けていることが浮き彫りになった形だ。
巨大IT企業は新型コロナウイルス禍の初期にいち早く在宅勤務を導入したが、出社再開にはより慎重な姿勢を示している。
フェイスブックとアマゾンは8月、来年1月まで従業員に出社を求めない方針を発表したほか、リフトも出社再開の時期を2月2日に設定した。アップルやマクロソフト、ウーバーなどは今のところ、今年10月に再開する計画を維持している。