ファウチ所長、学校のコロナワクチン義務化は「良い考え」

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米国立アレルギー感染症研究所のアンソニー・ファウチ所長/CNN

米国立アレルギー感染症研究所のアンソニー・ファウチ所長/CNN

(CNN) 米国立アレルギー感染症研究所のアンソニー・ファウチ所長は29日、学校に登校する子どもたちに対して新型コロナウイルスワクチンの接種を義務付けることは「良い考え」との見方を示した。

ファウチ所長はCNNの番組に出演し、「わたしは、登校する子どもたちにワクチンを義務付けることは良い考えだと信じている」と述べた。

ファウチ所長はこうした考えに反対する人が多くいることは認めた。一方で、特に米食品医薬品局(FDA)がファイザー製ワクチンについて正式承認したことを踏まえれば、FDAや、米疾病対策センター(CDC)の予防接種の実施に関する諮問委員会(ACIP)によって、学校でのワクチン義務化について、はっきりとしたベネフィット・リスク比の割合が示されるだろうと述べた。

学生に対するワクチン義務化をめぐっては激しい論争が行われているものの、米国に出回る新型コロナウイルスワクチンの中で12歳未満に対する使用が認められたものはまだない。子どももワクチン接種が利用できるようなった際にはワクチン接種を義務付けるとの考え方はここ数カ月、より注目されるようになった。米国の若年層で特に感染力の強いデルタ株が流行している。

ファウチ氏はワクチン義務化の考え方は目新しいものではないと説明。特に公立学校ではポリオやはしか、風しん、肝炎のワクチンの接種が以前から求められてきたと指摘した。

FDA元局長でファイザーの取締役を務めるスコット・ゴットリーブ氏は29日、CBSの番組で、5~11歳向けのワクチンの承認をめぐり、ファイザーが「9月のどこかの時点で」承認のためのデータを提出するとの見通しを示した。緊急使用許可(EUA)の申請については早ければ10月にも行われる可能性があるという。

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