今年の今後の新作映画、劇場先行公開へ 米ディズニー
ニューヨーク(CNN) 今年これから公開されるディズニー映画は公式配信サービス「ディズニープラス」より先に、原則として45日間、劇場限定で公開される見通しとなった。
新型コロナウイルス感染拡大を受けて映画のストリーミング配信が一般化し、デルタ変異株が依然として猛威を振るうなかで、ディズニーが10日に発表した。この方針には、劇場の客足復活にかける同社の期待が表れている。
発表によると、南米コロンビアに住む家族を扱った新作アニメ「Encanto(邦題=ミラベルと魔法だらけの家)」は11月24日に劇場で公開され、特別に1カ月後のクリスマスイブにディズニープラスで配信される。
11月5日公開のスーパーヒーロー映画「エターナルズ」、12月10日公開のミュージカル「ウエスト・サイド・ストーリー」リメイク版など、このほかの作品はまず45日間、劇場限定で公開される。
ディズニーは7月、スーパーヒーロー映画「ブラック・ウィドウ」を劇場とディズニープラスで同時公開した。主演のスカーレット・ヨハンソンは、これにより劇場の興収に応じて支払われる報酬が目減りしたとして、ディズニーを契約違反で訴えた。
今月初めに劇場で独占公開されたアジア系ヒーローの物語「シャン・チー/テン・リングスの伝説」は米レイバーデー(労働者の日)の連休の興行収入記録を更新し、依然として興収トップを維持している。