バイデン氏、北京冬季五輪の外交的ボイコット「検討している」
ワシントン(CNN) バイデン米大統領は18日、来年2月の北京冬季五輪に政府当局者を参加させない「外交的ボイコット」を検討していることを確認した。
バイデン氏はカナダのトルドー首相との会談後、ホワイトハウス執務室で記者団に「そうしたことを我々は検討している」と述べた。
米政権高官は17日、CNNに対し、バイデン氏は北京冬季五輪に参加しない見通しだと説明。政権は外交的ボイコットを実施する寸前のところまで来ていると明らかにした。
同高官は、バイデン氏はまだ政府当局者の不参加を承認していないと注意を促したものの、この問題に関する議論はいずれもボイコットの方向に傾いているという。
15日夜に3時間半にわたり行われた米中首脳会談では、北京冬季五輪やバイデン氏の出席の話題は出なかった。
会談に同席したバイデン政権高官によると、両首脳は多くの問題について「健全な議論」を交わしたという。
ホワイトハウスのサキ報道官は18日午後、五輪ボイコットの検討を行うという判断は先の米中首脳会談について「何も意味しない」と説明した。
米議会ではペロシ下院議長を含む民主、共和両党の議員が中国の人権侵害への抗議として外交的ボイコットを呼び掛けてきた。一部の共和党議員は米国人選手の不参加も示唆しているが、前出の高官によると、現時点では全面ボイコットの可能性は低いという。