ブルース・スプリングスティーンさん、全曲の権利売却 570億円規模か
(CNN) 米歌手ブルース・スプリングスティーンさんが、自身の全楽曲の権利をソニー・ミュージックエンタテインメントに売却した。ソニーが声明で明らかにした。
売却は2つの個別の契約を通じて行われ、スプリングスティーンさんが同社傘下コロムビア・レコードの歌手および作詞作曲家として手掛けた楽曲が含まれる。購入に当たっては、投資会社エルドリッジ・インダストリーズがソニーと提携した。
米紙ニューヨーク・タイムズが複数の情報筋の話として報じたところによると、売却価格は5億ドル(約570億円)を超える可能性があり、単独のアーティストによる取引としては史上最大額になるとみられる。
スプリングスティーンさんはソニーの声明で、「過去50年間、ソニー・ミュージックの皆さんはアーティストとして、そして人間として最大限の敬意をもって私のことを扱ってくれた。私が残した作品が今後も同社や、私が知り信頼する人から大切に扱ってもらえることになり興奮している」と述べた。
スプリングスティーンさんはロック史上有数のアーティストで、「ボーン・イン・ザ・U.S.A.」「ダンシン・イン・ザ・ダーク」「明日なき暴走」などのヒット曲を手掛けた。ロックの殿堂入りも果たしている。