ウイグル問題「誰も気にしていない」、NBAチームの共同オーナーが発言 後に釈明

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ウイグル問題は「誰も気にしていない」との見方を示したチャマス・パリハピティヤ氏/Michael Nagle/Bloomberg via Getty Images

ウイグル問題は「誰も気にしていない」との見方を示したチャマス・パリハピティヤ氏/Michael Nagle/Bloomberg via Getty Images

(CNN) 米プロバスケットボール協会(NBA)のゴールデンステート・ウォリアーズは19日までに、チームのオーナーの1人であるチャマス・パリハピティヤ氏(45)のコメントから距離を取っていることを明らかにした。同氏は中国西部の新疆ウイグル自治区で取り沙汰されている人権問題について「誰もウイグルに起きていることを気にしていない」などと発言していた。

パリハピティヤ氏のコメントは15日に出演したポッドキャスト番組の中で発したもの。ウイグルへの人権侵害が行われているとされる問題で、番組の共同司会者がこの件に対するバイデン米大統領の「極めて強硬な」姿勢に言及したところ、同氏は「誰もウイグルに起きていることを気にしていない」と述べた。

驚いた様子の司会者に対し、「私の話は極めて厳しく不快なものだが事実だ。私が気に掛けるあらゆる物事の中にその問題は含まれていない」と続けた。

「その話を取り上げるのは、あなたが本当に気にしていることだからだ。それは素晴らしいと思うが、他の人たちは気にしていない」とも述べた。

別の司会者が普通の人なら気にする話題だろうと指摘したが、パリハピティヤ氏は「私が気にするのは、中国が台湾に侵攻すれば我が国の経済は急変しかねないという事実だ。気候変動も気にしているし、ガタガタになった米国の医療インフラも気にしている」「ただ、よその国に暮らす一部の階層の人々のことを気にかけるかと問われれば、自分たちの方を気にするのが先だと答える。彼らを優先するのはその後だ」と述べた。

富豪であるリハピティヤ氏はまた、世界中で人権を維持するという発想について「贅沢(ぜいたく)な考え」だと明言。国内でも十分実現できていない概念を国外に適用しようとするのは無理があるとの見解を示した。

ウォリアーズは17日にCNN宛ての声明を出し、パリハピティヤ氏のコメントから距離を置いていると述べた。同氏は日々の業務でチームと関わっているわけではなく、本人の見解もチームの見方を反映したものでは決してないと強調した。

パリハピティヤ氏はウォリアーズのウェブサイトで理事会のメンバーに名を連ねている。CNNが把握しているところによると、同氏はウォリアーズの株式の2%を所有する。

CNNはNBAにコメントを求めたが回答はない。

パリハピティヤ氏はソーシャルメディア上で批判が噴出したのを受け、ツイッターで自身のコメントについて投稿。番組を聴き直したところ「共感の欠如した人間という印象を与える」内容だったことを認めた。そのうえで自分は人権を重要視しており、それは中国であれ米国であれ、あるいはそれ以外の国々の問題であっても変わらないと強調した。

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