北京到着の五輪関係者に感染が最近判明、IOCは安全主張
(CNN) 国際オリンピック委員会(IOC)は22日までに、冬季五輪に参加するため最近北京入りした関係者の間で新型コロナウイルスの感染例が判明したと報告した。
声明で、北京に到着したこれら関係者の陽性率は1.53%で、外部との接触を断つために設けられた施設では0.02%と発表。閉鎖空間内での感染例は起きていないとした。
これまで発生した感染例の全ては北京に到着した5日間内に把握されており、感染は国外要因にあると判断されているとした。
中国時間の19日午後11時38分の時点で、五輪のため北京に到着した選手、役員、IOC関係者や報道陣らは約1800人。同五輪の関係者のための公式アプリによると、北京を訪れる予定の選手らの総数は約1万1000人で、このうちの5分の1以上の到着は21日中に予想されている。
IOCの声明は、ワクチン接種を終え、日ごとにPCR検査を受ける防疫環境のなかで、検査で陽性反応が判明する前に感染がわかる可能性はほぼゼロに等しいと指摘した。
五輪関連の全ての関係者が外部との接触を断つ閉鎖空間へ進入するには、北京に着く前に陰性証明を2度示すことが義務づけられている。閉鎖空間内では到着時のほか、毎日1回の検査も求められる。
陽性反応がわかり発症した場合、病院に搬送される。無症状では隔離施設に移される。この閉鎖空間に再度入るためには事前に2度の陰性証明が必要となる。
感染者との濃厚接触では当該の個人の日ごとの検査や防疫策が強化される可能性があるとした。
IOCは、これまで得られた全てのデータに基づくのならば、毎日のPCR検査、隔離措置や濃厚接触者の対策には信頼感があり、閉鎖空間内は非常に安全であり、内部で感染例が発生することはないことを示しているとした。