谷愛凌選手が金メダル、ファンの祝福でSNSが一時ダウン 北京五輪

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谷愛凌が金メダル、フリースタイルスキー女子ビッグエア

北京(CNN) 北京冬季五輪で8日、女子フリースタイルスキーの中国代表、谷愛凌(アイリーン・グー)選手(18)が新種目のビッグエアで金メダルを獲得した。

谷選手は決勝3回のうち最終の演技(ラン)で大技の「1620」を成功させて完璧な着地を決め、188.25点で優勝した。

直前までトップに立っていたフランスのテス・ルドゥー選手は187.50点で2位、スイスのマチルド・グレモー選手が3位だった。

五輪サイトによると、谷選手は「私の人生で最高の瞬間、一番幸せな日だった。信じられない」と話した。

また「たとえうまく決まらなかったとしても、世界にメッセージを送ることはできる、もっと多くの女の子たちが自分の枠を破るように励ますことができたら、と考えていた。最終ランに臨んだ時、それが最大の目標だった。この瞬間を楽しもうと自分に言い聞かせ、この場にいられるチャンスを得たことにひたすら感謝していた」と振り返った。

ルドゥー選手は最終ランでバランスを崩し、結果発表とともに泣き崩れた。谷選手とグレモー選手が抱き寄せ、背中をさすって慰める場面もあった。

谷選手は米カリフォルニア州で生まれ育ち、2019年に15歳でワールドカップ(W杯)初優勝。同年、中国代表として競技に参加すると表明し、中国で「雪上のプリンセス」と呼ばれる人気者となった。

谷選手が260万人のフォロワーを誇る中国版ツイッター「微博(ウェイボー)」には、金メダル獲得からわずか30分のうちに、祝福のコメントが9万件も書き込まれた。

谷選手の話題は、検索ワード上位10件のうち7件を独占。関連するハッシュタグの閲覧回数が1時間で3億回を超えるなどアクセスが殺到し、ウェイボー全体が一時、ダウンする事態となった。

北京市当局と中国共産党の北京委員会も、谷選手が国家に名誉をもたらしたと称賛する異例のコメントを出した。

谷選手は米国人の父と中国人の母を持つ。中国の制度で二重国籍は認められないが、本人は米国籍を放棄したかどうかを明言していない。

8日の勝利後の記者会見で何度か「今も米市民なのか」という質問を投げ掛けられたが、それには答えず、米国にいる時は米国人、中国では中国人の気持ちだと述べた。

谷選手はスキーのほかに、ファッションブランドなどのモデルとしても活躍する。さらに学業の分野では名門の米スタンフォード大学に合格し、この秋入学することになっている。

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