ゼレンスキー氏、カンヌ映画祭で演説
(CNN) ウクライナのゼレンスキー大統領は17日、南仏カンヌで開幕した第75回カンヌ国際映画祭で、ビデオ通話を通じて演説し、映画と現実とのつながりや、ナチス・ドイツの時代に制作されたコメディー映画「独裁者」について語った。
ゼレンスキー氏は、チャールズ・チャップリンが手掛けた「独裁者」(1940年)について言及し、「当時、本当の独裁者を破滅させることはできなかった。しかし、映画のおかげで、この作品のおかげで、映画はあらゆる面で沈黙しなくなった。映画は話し続け、未来の自由の勝利の声となった」と述べた。
ゼレンスキー氏は「再び、過去のように、今日も独裁者がいる」「再び、自由のための戦いがある」「再び、過去のように、映画は沈黙すべきでない」と述べた。
ゼレンスキー氏は、独裁者が敗北することを確信しているとし、「我々はこの戦争に勝利する」と語った。
今回の演説はゼレンスキー氏がロシアによる侵攻によって苦境に立たされているウクライナに世界の注目を集めるために行っているビデオ通話を通じた世界的な外交ツアーの最新事例となった。
ゼレンスキー氏は4月、米音楽界の祭典である第64回グラミー賞授賞式でも演説を行っていた。