観客が心停止、GKがピッチ駆け抜けAED届ける サッカー・スペイン1部
(CNN) サッカーのスペイン1部リーグでバルセロナとカディスが対戦した10日の試合中、観客席にいた男性が心停止を起こして試合が一時中断する出来事があった。
カディスのゴールキーパー、ヘレミアス・レデスマは、ピッチを駆け抜けて観客席にAED(自動体外式除細動器)を投げ込んだ対応がSNSで賞賛されている。
カディスは公式サイトに同日掲載した声明の中で、男性はまだ入院していると伝えた。
観客の方に駆け寄るレデスマ/Cristina Quicler/AFP/Getty Images
AEDを観客席に投げ込むレデスマ/Cristina Quicler/AFP/Getty Images
観客席の男性が心停止したのは試合終了まで10分足らずの時点。カディスの発表によると、医療スタッフがAEDを持って観客席に駆け付け、蘇生措置を開始。それと同時に、もう1台必要になった場合に備えてバルセロナが提供したAEDを、選手たちが自ら観客席に届けた。
数分後、蘇生は成功して男性は現地の病院の集中治療室(ICU)に搬送された。
心停止の観客を運び出そうと担架を運び入れる救助隊員/Cristina Quicler/AFP/Getty Images
「スタジアム南側のファンの模範的な行動と、この出来事をハッピーエンドにするための警備員や赤十字の迅速な対応に感謝します」とカディスはコメントしている。
試合は約1時間後に再開され、バルセロナが勝利してリーグ首位に立った。