カタールW杯、アディショナルタイムが桁違いに長い理由

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イングランドとの試合中、負傷して倒れるイランのGKアリレザ・ベイランヴァンド/Catherine Ivill/Getty Images

イングランドとの試合中、負傷して倒れるイランのGKアリレザ・ベイランヴァンド/Catherine Ivill/Getty Images

試合時間が長くなることを巡っては、元選手や解説者らから様々な意見が寄せられている。

イングランド代表とプレミアリーグのリバプールで活躍したジェイミー・キャラガー氏は長めのアディショナルタイムを好意的に受け止めている。そもそもサッカーの試合には「時間稼ぎが多すぎる」というのがその理由だ。

しかし南米サッカーに詳しいティム・ビカリー氏は、「ボクシングの試合の終わりにさらに数ラウンド戦わせるようなもの」と指摘。4分程度ならともかく9分ものアディショナルタイムは長すぎるとの見解を示した。

その上で、選手たちのプレーの量は現段階で従来の水準を格段に上回っているとし、「あからさまな時間稼ぎの埋め合わせをするのは結構だが、これはやりすぎだ」と主張した。

理学療法士のマット・コノピンスキ氏も、アディショナルタイムの増加に警鐘を鳴らす。試合の日程も過密になる中で、選手のけがが増える恐れがあるためだ。

同氏はCNN Sportの取材に答え、アディショナルタイムが長くなることで肉体的、精神的な疲労が増すと指摘。選手が負傷するリスクは前後半の終わりにかけて増大していくことが知られているとし、より長いプレー時間を要求すればそれだけけがをする危険性も高まりかねないと述べた。

加えて試合の間の疲労回復についても、選手やスタッフには栄養学などの知見を駆使した「より強力な」取り組みが求められるようになるとの見方を示した。

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