急死の米国人ジャーナリスト、カタールW杯取材中に倒れる
(CNN) 急死した米著名ジャーナリスト、グラント・ウォール氏はサッカー・ワールドカップ(W杯)カタール大会を取材中に倒れたことが分かった。スポーツ界には衝撃と悲しみの声が広がっている。
目撃者はCNNの取材に対し、ウォール氏はアルゼンチン対オランダ戦を取材中に「倒れた」と証言した。
カタールW杯の大会関係者は10日、ウォール氏は取材エリアで体調不良を訴え、その場で手当てを受けたと説明。大会組織委員会の広報担当によると、その後地元の総合病院に搬送されたという。
死亡時の状況は不明。
米サッカー連盟はツイッターの公式アカウントで、「グラント・ウォール氏の死去を知り、米サッカー界全体が胸の張り裂けそうな思いだ」とコメント。「グラントはサッカーをライフワークにしていた。彼と彼の素晴らしい文章に目にすることができなくなり、打ちひしがれている」と述べた。
さらにウォール氏の情熱と「サッカーが持つ人権推進の力への信念」を称賛し、妻や肉親に弔意を示した。
米国務省のプライス報道官は、遺族と緊密に連絡を取っていることを明らかにした。
本人のウェブサイトによると、ウォール氏は11回のW杯を含め20年以上にわたってサッカー取材を行ってきた。スポーツ・イラストレーテッド誌のライターを長年務め、サッカーに関する著書も2冊ある。
今月6日に公開されたポッドキャストの番組で、共同司会者に「体調が非常に悪い。胸が締め付けられるようだ」と語っていた。