「ユーロビジョン」ウクライナ代表、低出生体重児支援の募金を開始
(CNN) 欧州最大級の国別対抗歌謡祭「ユーロビジョン」に今年、ウクライナ代表として出場する2人組「トヴォルチ」が、低出生体重児のために保育器を購入する募金を始めた。
同国のゼレンスキー大統領が開設した募金サイト「ユナイテッド24」が協力する。
同サイトによれば、ウクライナで生まれる低体重児は、ロシアによる軍事侵攻の影響で少なくとも15%増加した。
トヴォルチは、英リバプールでのユーロビジョン開幕式典に、国内で生まれた低体重児たちの名前と体重が書かれたジャケットで出席。インスタグラムに8日、「戦時下で生まれた、とても小さな子どもたちの名前だ。母親が妊娠中、爆発や砲撃、絶え間ない恐怖感のストレスにさらされるため、その数は増えている」「この子たちは生き延びた。小さな心臓が集中治療室の保育器で救われた」と投稿した。
募金の目標額は、保育器10台を購入するのに必要とされる約27万ドル(約3600万円)。
ユーロビジョンは通常、前年の優勝国で開かれるが、昨年優勝したウクライナは紛争のため開催国になれず、今年は英国が会場となった。9日に準決勝が始まる。