観客から液体浴びせられたラップ歌手、マイク投げて反撃 米ラスベガス
(CNN) 米ラスベガスで行われたラップ歌手カーディ・Bのコンサートで、観客からカップに入った液体を浴びせられたカーディ・Bが、壇上から観客席に向かってマイクを投げつける一幕があった。壇上のアーティストが観客から物を投げられる事件は、このところ各地のコンサートで相次いでいる。
カーディ・Bは29日の公演で、1人の観客からカップに入った液体を浴びせかけられた。カーディ・Bは明らかに腹を立てた様子で、すぐに自分が持っていたマイクを壇上から観客席目がけて投げつけている。この様子を撮影した動画がSNSに投稿された。
壇上に駆け付けた警備員は、観客席に降りると液体を浴びせかけた人物の周りに集まっていた。壇上からそれを見ていたカーディ・Bは、間もなく公演を再開した。
ティックトックに29日投稿された別の動画では、28日にナイトクラブで行われた公演で、カーディ・Bが自分の曲を早々に切り上げたと思われるDJに向かってマイクを投げる姿が映っている。
壇上のアーティストが観客から物を投げつけられる事件では、これまでにもドレイク、ケルシー・バレリーニ、ハリー・スタイルズ、ビービー・レクサなどが被害に遭っており、中にはけがをしたアーティストもいる。
R&B歌手のモニカは米デトロイトで公演の最中に、観客の女性が暴行を受けたとされる現場を目撃し、ステージから飛び降りて間に割って入った。この様子を撮影した動画がSNSに出回り、モニカは賞賛の的になった。
後にモニカはCNNの取材に対し、コンサートが危険な場になっていると訴え、「私はただそれを変えたいだけ」と話していた。