世界陸連、女子種目への出場選手に遺伝子検査を実施へ

世界陸連のセバスチャン・コー会長/Franck Fife/AFP/Getty Images

世界陸連のセバスチャン・コー会長/Franck Fife/AFP/Getty Images

(CNN) 世界陸連は25日、女子種目に出場する陸上選手の性別を事前に判定するための遺伝子検査を導入すると発表した。

検査では、頬の内側の粘膜から綿棒で遺伝子サンプルを採取し、性決定遺伝子のSRYが含まれているかどうかを調べる。

世界陸連の理事会はこれに先立ち、女子種目への出場資格として複数の条件を採用することで合意していた。

コー会長は25日の記者会見で、綿棒による検体採取やごく少量の採血など、体に負担をかけない「非侵襲的」な検査を、選手生活の中で一度だけという方向で実施すると説明した。

検査の実施機関は現在探しているところだと述べ、「われわれは女子種目を断固守り抜くために、必要なことは何でもする。口だけではない」と強調した。

世界陸連は同日の記者発表で、「女子種目の新たな参加資格案について、先月意見を聞いたステークホルダー(利害関係者)の大部分は、公平さを維持するには生物学的な女子選手に限り出場を認めることが不可欠との考えで一致していた」と述べた。

出生時の性と自認する性が異なるトランスジェンダーの選手らをめぐっては、トランプ米大統領が先月、女子スポーツへの参加を禁止する大統領令を出している。

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