殺人予告メールが大量流通、警察が削除呼びかけ 豪州
(CNN) 「死にたくなければ5000ドル払え」と書かれた脅迫メールがオーストラリア国内で大量に出回り、各州の警察は24日までに、「返信してはいけない」と注意を呼び掛けている。
問題のメールは「お前を殺すために雇われた。48時間以内に5000ドル払え。警察や誰かに通報すれば確実に死ぬ。メールで連絡を待つ」と脅す内容。携帯電話やパソコンの電子メールを通じて22日から出回り始めた。
これについて警察は、脅迫はでっち上げだとしたうえで、「相手の狙いはパニックを起こさて判断力を失わせることにある。すぐに削除を」(クイーンズランド州警察)と呼びかけた。
受信者の正確な人数は特定されていないものの、被害はオーストラリア全土に広がっているといい、警察幹部は「こんなことは警察としても個人的にも初めてだ」と話している。
警察は、高齢者やインターネットを使い慣れていないユーザーはこうした手口にだまされる恐れがあると指摘。既にだまされた人もいるとみて調べている。
同国では過去2年半の間に殺人予告メールが出回ったことが2度あるといい、警察では手口の複雑さや規模から判断して組織的な犯行と推定。実入りがあると分かれば犯行が繰り返される可能性もあるとしている。