イラン、ユーチューブとグーグルへの接続を遮断 反イスラム映画問題で
テヘラン(CNN) イスラム教の預言者ムハンマドを侮辱したとされる映画に対してイスラム諸国が反発を強めているなか、イラン当局は24日までに、インターネットの動画共有サイト「ユーチューブ」とその運営親会社の検索サイト「グーグル」への接続を遮断した。
同国のメヘル通信は、匿名の政府関係者の話として、これらのサイトが問題となっている映画の予告編の公開を続けており、「国民の要望」による措置だと伝えた。
この映画を巡ってはイスラム圏の各地で抗議行動が相次ぎ、駐リビア米大使ら20人以上の死者が出ている。
同国のインターネット高等評議会は、接続遮断の決定には関与していないとしたうえで、遮断は「正式に認められた合法的な措置」だと強調した。「ネット利用者は自発的にこうしたサイトの使用をやめ、接続しようと試みる行為も避けるべきだ」と呼び掛けている。