ジョブズ氏死去から1年、次のスティーブ・ジョブズは現れるのか
ティム・クック氏(アップルCEO)
ジョブズ氏の後継としてアップルのCEOに就任し、アップルが打ち出す新たな革新の顔として、大きな舞台で輝かしいスポットライトを浴びる存在になった。
難点: 経歴はイノベーションとデザインよりも、むしろ実業面の経験が中心だ。今後何年もアップルのかじ取りに手腕を発揮するかもしれないが、ジョブズ氏のような先見性や製品デザインへの影響力を発揮できると予想する向きはほとんどいない。
ジョナサン・アイブ氏(アップル上級副社長)
ジョブズ氏が退任した時、クック氏ではなくアイブ氏が後継者になると予想した人も多かった。アイブ氏は工業デザイン担当上級副社長であり、「Macbook Pro」「iPod」「iPad」などの製品でクリエイティブ性を発揮した人物といわれる。英ロンドン出身でナイトの称号を持ち、ジョブズ氏と同様の強い情熱を製品に注いでいる。
難点: アイブ氏はCEOではない。ジョブズ氏のレベルに到達するためには自ら創業する必要がある。まだ45歳の同氏なら可能だ。ただ、同氏が1992年から身を置いてきたアップルを離れるとは考えにくいが、もしそうなれば興味深い。