米グーグルが医療会社設立 アップルCEOも賛同
ニューヨーク(CNNMoney) インターネット検索大手の米グーグルは18日、健康医療分野の新ベンチャー企業「カリコ」の設立を発表した。特にアンチエイジングや加齢に伴う疾患予防に重点を置くとしている。
グーグルはカリコの具体的な事業内容に関する詳細を明らかにしていない。ただ、最高経営責任者(CEO)には、グーグルのライバルである米アップルのアート・レビンソン会長を起用した。レビンソン氏はバイオテクノロジー大手ジェネンテックのCEOなどを務めた経歴を持つ。
さらに珍しいことに、グーグルのプレスリリースにはアップルのティム・クックCEOが「あまりに多くの友人や家族が若くして亡くなっており、多くの場合、生活の質が欠如している」とのコメントを寄せ、レビンソン氏の起用を称賛した。
グーグルのラリー・ペイジCEOは、SNSサービス「グーグルプラス」の自身のページで、「これはグーグルが現在やっていることとはかけ離れている」「だが、生命を向上させるための技術は多大な可能性を秘めている」と説明している。
ペイジ氏は2013年5月、声帯まひの症状があることを公表し、音声健康財団を通じて研究プロジェクトに個人として出資すると表明していた。ペイジ氏の声のかすれを巡っては、それ以前からさまざまなうさわが飛び交っていた。