NSA情報監視要員、職権悪用で恋人や配偶者も「盗聴」
情報収集システムへの接続の許可を得た初日に、元恋人に届いた電子メール6通を調べていた男性要員もいた。元恋人のアドレスを使って情報収集を図るのが目的で、メールの内容は読んでいないなど主張したが、降格や減給処分を受けた。
権限を悪用した要員の多くは処罰を受ける前、辞任していた。これら不祥事は、NSAの内部監査で判明した他、うそ発見器にかけられ自ら認めた例もあった。
諜報収集での違法事項として紹介された十数件のうち少なくとも6件は処罰含みで米司法省に処理が委ねられていた。ただ、訴追された例はなかった。
調査が今なお続いている事例が2件あり、別の1件は調査が必要と判断されているという。