米ツイッター、過去3年は赤字 上場で970億円調達へ
ニューヨーク(CNNMoney) 短文投稿サイトを運営する米ツイッターは3日、10億ドル(約972億円)の調達を目指す新規株式公開(IPO)の申請書類を公開し、財務内容を初めて明らかにした。
それによると、2012年の売上高は約3億1700万ドル(約308億円)、損益は7940万ドル(約77億円)の赤字だった。13年はさらに損失が拡大し、上半期で6900万ドルの赤字を計上している。一方で売上高も急上昇して過去最高の2億5400万ドルに達した。
同社の創業は06年。開示が義務付けられている過去3年間は赤字が続いている。ただ、交流サイトの米フェイスブックが上場した時と異なり、ツイッターのモバイル事業は好調だ。
モバイル広告収入は直近の四半期で全広告収入の65%を占め、月間の実質ユーザー2億1800万人のうち、4分の3がモバイル端末からサービスを利用している。月間実質ユーザー数は前年に比べて44%の大幅増となった。
ツイッター株の取引時の記号は「TWTR」となる。どの証券取引所に上場するかはまだ明らかにしていない。幹事はゴールドマン・サックスやモルガン・スタンレーが務める。
発行株式数や公開価格は直前まで公表されない。未公開株の取引価格から推計したツイッターの時価総額は100億ドル(約9700億円)前後となる。