アップル、男女間と人種間の同一賃金を達成と発表
ニューヨーク(CNNMoney) 米アップルは、男女間の賃金格差解消を目指す同一賃金の目標を達成したと発表した。非白人や女性の採用に力を入れた結果、多様化も進んだとしている。
アップルは報告書の中で、「職種や実績が同じであれば賃金を平等にするという目標を米国で達成した」と説明。女性の賃金は男性従業員と同一に、非白人の賃金は白人従業員と同一になったとした。
それでもまだ同社の従業員は大多数が白人男性で構成される。米国の従業員のうち56%は白人、世界の従業員の68%は男性が占める。
女性従業員の割合は世界で32%にとどまるものの、新規採用者に占める割合は37%に増え、2014年の31%に比べれば改善しているとした。
ティム・クック最高経営責任者(CEO)は昨年の時点で、多様性の問題は解決できると述べ、特に女性の採用に意欲を見せていた。
しかし、取締役会や上級管理職の多様性推進を目指す提案については取締役の一部から「負担が大きすぎる」として反対の声が上がり、3月の株主総会で否決された。アップルの取締役会や上級管理職が男性と白人中心の現状は変わっていない。