フェイスブックのザッカーバーグ氏、米議会で証言へ
ニューヨーク(CNN) 米フェイスブックのザッカーバーグ最高経営責任者(CEO)がプライバシーやデータの保護をめぐり、米議会で証言する見通しであることが28日までに分かった。
同社の情報筋がCNNに語ったところによると、ザッカーバーグ氏は数週間以内に議会での証言に応じることを避けられないとの認識に至った。社内では証言に向けた戦略が検討されているという。
フェイスブックでは利用者5000万人の個人情報が、米大統領選でトランプ陣営に協力した英国のデータ分析会社、ケンブリッジ・アナリティカに流出していたことが明らかになり、議員やメディア、市民からの批判が強まっている。
上院司法委員会は4月10日に情報のプライバシー保護に関する公聴会を予定し、ザッカーバーグ氏のほか米グーグルのピチャイCEO、ツイッターのドーシーCEOにも出席を求めている。
ザッカーバーグ氏は英議会からも証言を求められていたがこれを拒否し、代わりに同社の幹部2人を出席させると表明したばかりだ。
フェイスブックの情報筋によれば、同社は現在、プライバシーとデータの保護に関する信頼回復という大きな課題に直面している。しかし同社が利用者のデータを集め、アプリ開発業者や広告業者と共有することで収益を上げている以上、第三者へのデータ流出を完全に避けることは不可能との指摘もある。