FBにハッキング、5千万人の情報が危険な状態に 他サイトのアカウントも
サンフランシスコ(CNNMoney) 米フェイスブックは28日、同社のサービスに対する攻撃で5000万人近いユーザーの情報が危険にさらされたと発表した。こうしたユーザーがフェイスブックを使ってログインした他のサイトやアプリのアカウントについても、ハッカーがアクセスできる状態になっていたという。
ハッカーは今回、「View As」と呼ばれる機能にあったバグを悪用した。View Asは自分のページが他人からどのように見えるかを確認できる機能。ハッカー側がアカウントを乗っ取り、その保有者になりすますことができる状態だった。
フェイスブックによれば、ハッカーの身元や拠点は不明。問題はすでに修復済みで、米連邦捜査局(FBI)などの法執行機関や議会、規制当局に通報した。欧州の一般データ保護規則(GDPR)の規定に従い、アイルランドデータ保護委員会にも報告したという。
ユーザーの側では28日、セキュリティー上の理由から9000万人以上が強制ログアウトとなり、再度ログインする必要に迫られた。ハッカーが盗んだのはログイン状態の維持に必要な「アクセストークン」で、影響を受けた5000万人全員のほか、予防措置としてView As機能を過去に使った4000万人分のアクセストークンもリセットされた。
このリセットにより、同社傘下の「インスタグラム」や「オキュラス」のサービスとのリンクも解除された。メッセージアプリ「ワッツアップ」は影響を受けないという。