米サイバー軍、対ロシア作戦を開始 中間選挙への介入阻止
ワシントン(CNN) 今年11月の米中間選挙に対してロシアが介入を企んでいるとされる問題で、米サイバー軍が複数の政府機関と連携して、ロシアの工作員を標的とする作戦を開始した。政府当局者がCNNに明らかにした。
作戦は選挙への介入を難しくすることを目的とし、サイバー工作員と思われる相手をだます内容のメッセージを送信するなどの戦術を利用。米当局者からは、一切の干渉を容認しないというメッセージを発信する。
サイバー軍の作戦は、国務省や国土安全保障省、中央情報局(CIA)、国家安全保障局(NSA)と連携して展開する。各機関から情報を提供してサイバー軍の作戦を支援する。
作戦の当面の目的は中間選挙への介入を阻止することだが、その後も継続して介入に対抗する計画。もし中国やイランによる介入について信頼できる情報が浮上した場合は、こうした国家も対象とする。
米政府は数日前、2016年と18年の選挙で有権者の操作を狙ったネット上のキャンペーンに関与したとして、ロシア人の訴追を発表していた。
ロシアを訪問したボルトン米大統領補佐官(国家安全保障問題担当)は22日、2016年の米選挙に対するロシアの介入は選挙結果に一切の影響を及ぼさなかったとの見方を示し、米選挙への介入は採算が合わないとロシアに警告していた。