米司法副長官、トランプ氏との会話録音と解任を相談か 情報筋
ワシントン(CNN) ローゼンスタイン米司法副長官がトランプ大統領との会話を秘密裏に録音したり、閣僚らに憲法修正25条の発動によるトランプ大統領の解任を持ちかけたりする案を周囲と話し合っていたことが22日までに分かった。
この話し合いについて記したマケイブ前FBI副長官のメモの内容に詳しい複数の情報筋が明らかにした。昨年5月にコミー前連邦捜査局(FBI)長官が解任された後のことだったという。
ローゼンスタイン氏は過去に再三トランプ氏の批判の標的となっており、今回の件を受けて直ちに同氏の将来を疑問視する見方が出た。ローゼンスタイン氏は2本の声明で報道内容を否定している。
この件については米紙ニューヨーク・タイムズが最初に報じた。セッションズ司法長官に近い筋によれば、同氏はタイムズ紙の報道を読んで「動揺」し「懸念」していたという。
CNNはマケイブ氏のメモを確認していないが、事情に詳しい筋によると、一連のメモはマラー特別検察官に提出された。ローゼンスタイン氏はトランプ陣営とロシア政府の癒着疑惑をめぐるマラー氏の捜査を監督する立場にあり、最近では、トランプ陣営の選対本部長を務めたマナフォート被告の捜査協力を取り付けていた。
ローゼンスタイン氏は異例の声明を出し、タイムズ紙の報道を強く否定。「ニューヨーク・タイムズの記事は不正確で事実に反している」と述べた。
21日夜に出した別の声明では、「大統領の録音を試みたことも承認したこともなく、私が大統領の解任を提言していたと示唆するのは完全に誤りだ」としている。