トランプ陣営の元選対本部長、詐欺など8件で有罪評決
バージニア州アレクサンドリア(CNN) 2016年の米大統領選でトランプ陣営の選対本部長を務めたポール・マナフォート被告(69)が脱税や詐欺など計18件の罪に問われた裁判で、バージニア州の連邦地裁陪審は21日、このうち8件について有罪の評決を下した。
ロシアによる大統領選介入問題を捜査しているマラー特別検察官は、初の裁判で大きな勝利を収めたことになる。
マナフォート被告は脱税5件、銀行詐欺2件と外国の銀行口座を隠ぺいした罪で有罪となった。最大で禁錮80年の刑を言い渡される可能性がある。
残る10件の罪状については陪審の意見が一致せず、評決不能が宣言された。
検察側は論告で「マナフォート被告は金のある時にはそれをもっとため込むため、金のない時はもっと儲(もう)けるためにうそをついていた」と指摘した。
同被告は首都ワシントンの連邦地裁でも、ウクライナの親ロシア派を支援するロビー活動を無登録で行い、資金洗浄を共謀した罪に問われている。今年6月には証人に偽証させようとした罪で追起訴されて保釈取り消しとなり、収監されていた。
ニューヨークの連邦地裁ではこの日、トランプ氏の元個人弁護士、マイケル・コーエン氏が検察側との司法取引に応じ、脱税や選挙資金法違反など8件の罪を認めた。