ホワイトハウスのマクガーン法律顧問、今秋退任へ
ワシントン(CNN) トランプ米大統領は29日、ホワイトハウスのマクガーン法律顧問が今秋に退任すると明らかにした。退任の時期については、連邦最高裁判事に指名されたカバノー氏の人事の承認後になるとしている。
トランプ氏はツイッターで、マクガーン氏は「カバノー氏が最高裁判事に(願わくば)承認された直後に退任する」と発表。「マクガーン氏とは長く一緒に仕事してきた」とした上で、これまでの働きに謝意を示した。
マクガーン氏は、トランプ氏による連邦裁判所の人事再編の取り組みで重要な役割を果たしてきた。一方で、ロシアの選挙介入や共謀疑惑に関する司法省の捜査にトランプ氏が介入しようとしたことを巡っては、たびたびトランプ氏と衝突した。
今月には、ロシア疑惑を担当するマラー特別検察官の捜査にマクガーン氏が幅広く協力していたことも判明。過去9カ月間で30時間にわたり聴取に応じていたことが明らかになった。事情に詳しい関係者2人によると、トランプ氏は聴取の全体像を知らず、動揺していたという。
マクガーン法律顧問はトランプ大統領との衝突が伝えられていた/Drew Angerer/Getty Images
一方でトランプ氏は、マクガーン氏がマラー氏側に述べた内容について懸念しているかとのCNN記者の質問に対して「ノー」と答え、マクガーン氏が聴取に応じる考えであることは「知っていた」とも主張した。
ただ、マクガーン氏の退任は、マラー氏側への協力が明るみに出る以前から予想されていた。
CNNは先週、後任としてホワイトハウス内でロシア関連の法的戦略を取りまとめるエメット・フラッド氏が就任する可能性があると報道。情報筋によると、マクガーン氏はフラッド氏をチーム内に迎えるよう強く主張し、同氏のことを非常に気に入っているという。