アマゾン、中国のネット通販サービス閉鎖へ
香港(CNN Business) 米アマゾンは19日までに、中国で運営するマーケットプレイス(仮想商店街)を数カ月以内に閉鎖すると発表した。これにより中国のアマゾン利用者は、国内の出店者から商品を購入することができなくなる。
サービス撤退の理由は明かされていない。アマゾンは声明で、マーケットプレイスの閉鎖を出店者に通知しているとし、7月18日をもってサービスを停止すると述べた。
調査会社イーマーケターによると、中国のネット通販の市場規模は年間約2兆ドル。米国はその4分の1をわずかに上回るに過ぎない。
15年前に中国へ進出したアマゾンだが、国内で優位を占めるアリババや京東集団(JDドット・コム)と比べると、そのシェアは微々たるものだ。イーマーケターの推計では、中国国内の電子商取引の半分以上はアリババが手掛けているとされる。
専門家からはアマゾンの苦戦の要因として、中国市場における競争の激しさやアマゾンのブランド認知度の低さを指摘する声が上がっている。
アマゾンによれば、ユーザーは7月18日以降もグローバルストアから商品を購入することが可能。クラウド・コンピューティングや電子書籍端末「キンドル」といったサービスは引き続き中国国内で提供するという。