イランの有名インスタグラマー、冒とく罪で逮捕
(CNN) イランで7日までに、インスタグラムにゾンビのような自分の顔写真を繰り返し投稿して話題になっていた女性が、暴力を煽った罪や冒とく罪などで逮捕された。政府系のタスニム通信がテヘラン検察の発表として伝えた。
同通信によると、逮捕されたのはインスタグラム上で「サハル・タバル」と名乗っていた女性。イスラム教のベールを侮辱し、憎悪を広め、若者に退廃をけしかけた罪にも問われている。
投稿写真の顔は頬がこけて唇が分厚く、米女優アンジェリーナ・ジョリーさんのゾンビ版と呼ばれて話題になった。インスタグラムのアカウントはすでに閉鎖されている。
2017年には一部メディアで「整形手術を50回以上繰り返した体重40キロの女性」と報じられ、話題になった。
同年12月、ロシア・スプートニク通信とのインタビューでは、自分の顔を画像加工やメイクで変えるのが「私なりの自己表現であり、芸術の一種」だと主張。「フォロワーの皆さんは、これが私の本当の顔でないことを承知している」と語った。
ジョリーさんやアニメ映画の主人公をまねるつもりは一切なかったとも強調。整形疑惑については、数回の手術で鼻や唇を大きくしたり、脂肪吸引の手術を受けたりしただけだと説明し、体重も「減ったのは5~7キロほどで、今は54キロ」と話していた。
国際人権団体アムネスティ・インターナショナルによると、イランではフェイスブックやツイッター、ユーチューブなどが禁止され、主要なソーシャルメディアで認められているのはインスタグラムだけ。
昨年は10代の少女が、欧米の音楽に合わせて踊る自分の動画をインスタグラムに投稿したという理由で拘束された。