イラン外相、NYで入院の同僚見舞いを申請 米政府が拒否
ニューヨーク(CNN) トランプ米政権当局者は27日、国連総会に出席のためニューヨーク市に滞在したイランのザリフ外相が市内の病院に入院する同僚を見舞う許可を求めたが拒んだことを明らかにした。
政権当局者はCNNの取材に、イランが仮に同国内で拘束中の複数の米国人を解放したら、見舞いは許されていただろうと述べた。
ザリフ外相はニューヨーク滞在中、厳しい移動規制を受けていた。国連総会に臨むイラン外交官らも米国への渡航ビザ入手に時間がかかっていることへの不満を示していた。
トランプ政権当局者によると、ザリフ外相は市内の病院で世界で一流の治療を受けている同僚を見舞うことを希望。その上で「イランは複数の米国人を長年、間違った理由で拘束し、家族や友人は自由に訪れることが出来ない苦痛を味わっている」と指摘。
「我々は外相の見舞いの申請を受け、イランが米国人を解放するなら許すだろう」と国連のイラン代表部に返答したとした。
CNNが公式なコメントを求めたイラン代表部の報道担当者はツイッター上で、「旅行! 病院までは歩いてわずか数分」と書き込み、国連の近くに位置するがん病院の場所を示す地図も添えて今回の米国側の対応の理不尽さを強調した。