米ウクライナ特別代表が辞任、内部告発状公表の翌日 情報筋

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ボルカー・ウクライナ担当特別代表/Stringer/Sputnik/AP

ボルカー・ウクライナ担当特別代表/Stringer/Sputnik/AP

(CNN) 米国のボルカー・ウクライナ担当特別代表が27日に辞任したことが分かった。事情に詳しい情報筋3人がCNNに明らかにした。対ウクライナ外交を巡っては前日、ホワイトハウスがトランプ大統領とウクライナのゼレンスキー大統領による電話会談の記録を隠ぺいしたとする内部告発状が公表されていた。

告発状はボルカー氏の名前にも言及していた。国務省にコメントを求めたがまだ返事はない。

ボルカー氏は内部告発に端を発する疑惑の渦中にいる人物。トランプ氏は7月25日の電話会談の中でゼレンスキー氏に対し、バイデン前副大統領と息子ハンター氏に対する調査を行うよう要求した。この電話に先立ち、ゼレンスキー氏はボルカー氏と、トランプ氏の顧問弁護士ジュリアーニ元ニューヨーク市長に関する冗談を交わしていた。

ボルカー氏はその後、ウクライナにバイデン父子の調査を求めることに関心を示していたジュリアーニ氏とゼレンスキー氏の側近との会談を設定。これはバンデン氏の問題を公式協議から除外しようとする試みだった。

バイデン父子のいずれについても不正の証拠はない。

ボルカー氏辞任の報道に先立ち、下院外交委員会は同氏の証言録取を来週行うと発表していた。

事情に詳しい議会スタッフは「我々はこの問題について彼が知る全てのことを聞けるものと依然期待している」と述べた。ただし委員会証言が当初の予定日に行われるかは不明。

ボルカー氏はティラーソン前国務長官が任命した。後任のポンペオ国務長官との関係も良好だったが、故マケイン上院議員にも非常に近い人物だった。ボルカー氏に近い情報筋によれば、トランプ氏好みの性格とは言えず、政権の中枢メンバーになったことはないが、ジュリアーニ氏とのコンタクトから次第に複雑な役回りを担うことになったという。

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