米下院3委員会、ポンペオ国務長官に召喚状 ウクライナ文書の提出要求
(CNN) 米下院3委員会の委員長は27日、ポンペオ米国務長官に対し、ウクライナ関連の文書の提出を求める召喚状を出した。
エンゲル外交委員長とシフ情報委員長、カミングス監視委員長はポンペオ氏宛ての書簡で、「下院の弾劾(だんがい)調査に従い、我々は同封の表に示された文書の10月4日までの提出を強制する召喚状を送付する」と述べた。
書簡はさらに「召喚された文書は弾劾調査の一環となり、各委員会で共有されるものとする」「本召喚状の順守を怠るか拒んだ場合、下院の弾劾調査を妨害した証拠になる」としている。
召喚状は下院外交委員会が情報問題常設特別調査委員会および監視・政府改革委員会と協議した上で発布したという。
また、3委員長はこれとは別の書簡でポンペオ氏に対し、マリー・ヨバノビッチ元駐ウクライナ大使、カート・ボルカー・ウクライナ特使、ジョージ・ケント国務次官補代理、ウルリッチ・ブレックブル国務省参事官、ゴードン・ソンドランド駐欧州連合(EU)大使の5人による宣誓証言の日程を設定したことを通知した。
ウクライナを巡っては、トランプ氏や側近が大統領再選に向けた選挙活動を支援する目的で、同国政府に圧力かけようとしたとの指摘が出ている。
3委員長は今月9日、この問題に関連した文書の提出を求める書簡をポンペオ氏に送付。対象となるのは「再選に向けた大統領の出馬を支援するためウクライナ政府に不適切に圧力をかけたトランプ大統領及び関係者の報告された試みに関連する」6つのカテゴリーの文書とした。
9月16日の提出期限が過ぎたことから、23日には、文書が提出されなければ「今週中に強制力をもった手続きに移行するほか選択肢がない」と警告する書簡を送り、26日までの返答を求めていた。