ウェブサイト「CNN.com」、前身の誕生から25年に
ニューヨーク(CNN Business) CNNは1995年8月30日、新しいウェブサイト「CNN Interactive」を立ち上げた。このウェブサイトは今、「CNN.com」と呼ばれており、ニュースの伝え方を大きく変えた。テレビで一度にニュースをひとつ伝えるのではなく、ウェブサイトを通じて何千ものニュースを届けている。
調査会社コムスコアによれば、6月の世界での利用者数は2億1400万人超と、CNNはネットでのニュース配信で世界最大規模を誇る。人々は携帯電話やタブレット端末、時計、コンピューター、アプリ、SNS、ポッドキャスト、スマートスピーカーなどさまざまな端末とプラットフォームでCNNの記事に触れている。
CNNの視聴者の過半数は今、デジタルを利用しているが、25年前はウェブは大本命というわけではなかった。CNNは当時、時事ニュースに関するCDロムを販売していた。当時はインターネットにつながっている人よりもCDドライブを持っている人のほうがはるかに多かった。
CNN InteractiveはWWW(ワールドワイドウェブ)の先駆者のひとりでもある。同サイトがオンラインになったのは、ネットオークションサイト「イーベイ」が「オークションウェブ」として誕生したころだった。
CNN Interactiveが最初に報じたニュースのひとつが米プロフットボールのスター選手だったO・J・シンプソン氏の裁判だった。1996年には初めて米大統領選も報道している。