アップル共同創業者のウォズニアック氏、「修理する権利」を支持
香港(CNN Business) 米アップルの共同創業者、スティーブ・ウォズニアック氏がウェブサイト「カメオ」の動画に出演し、「修理する権利」運動への支持を表明した。カメオのサイトではファンが著名人に支払いを行い、動画メッセージを作成してもらうことができる。
この運動は、自分の端末を修理する権利と情報を消費者に与えるよう求めるもの。ウォズニアック氏はユーチューブで活動する「修理する権利」の提唱者、ルイス・ロスマン氏に宛てた動画で、運動を「全面的に支持する」と述べるとともに、若干の感情的な思い入れがあることを明かした。
ウォズニアック氏は9分間の動画で、「カメオの動画はたくさん作っているが、今回は本当に心を動かされた」と言及。「私が非常にオープンな技術の世界で育っていなかったら、アップルは存在しなかっただろう」と語っている。
修理する権利を求める運動はこのところ勢いを増しており、英国では、テレビや洗濯機、冷蔵庫のメーカーに予備部品の提供を求める措置が導入された。
州公益研究グループの連合体「PIRG」によると、米国では少なくとも27州がこの件に関する議会審議を行っている。
ホワイトハウスのサキ報道官も今週、米農務省が農家に「自分の機器を修理する権利」を付与する措置を検討中だと述べた。
ウォズニアック氏は、自分は若い頃から端末を製作・修理する方法を学んできたと述べ、「当時はテレビやラジオのような電子機器を購入すると、回路や設計のすべてが紙に記載されていた。完全なオープンソースだった」と振り返っている。
ウォズニアック氏は45年前、故スティーブ・ジョブズ氏と共にアップルを創業した。