ビットコイン、24時間で7%超安 他の仮想通貨も下落続く
ニューデリー(CNN Business) 暗号資産(仮想通貨)のビットコインは24時間で7%あまり値を下げ、情報サイト「コインデスク」によると、米東部時間21日午前3時時点で3万9097ドル(約440万円)に落ち込んだ。これは年初来で15%超の下落。昨年11月には6万8990ドルの史上最高値を付けていた。
コインデスクによると、日本時間22日午後5時時点の価格は約3万5500ドル。
ビットコインに次ぐ価値を持つ暗号通貨イーサリアムも24時間で8%近く下落した。1月初めからの下落幅は20%近い。
米連邦準備制度理事会(FRB)が予想よりも積極的に景気刺激策を縮小する可能性を示唆して以降、投資家は仮想通貨などの高リスク資産に神経質になっている。
各国政府による規制も強化されている。ロイター通信は20日、ロシア中央銀行が暗号通貨の使用や採掘の禁止を提案したと報道。ロシアは世界最大の仮想通貨採掘国のひとつだが、中銀は自国の金融の安定性にとって脅威になりうると判断した。
ロシアの提案の数カ月前には、中国が仮想通貨の全面規制に乗り出し、取引と採掘を禁止していた。
ただ、悲観的な見方ばかりではない。米金融大手ゴールドマン・サックスは、今後5年でビットコイン価格が10万ドル以上に達する可能性があると発表。アナリストらは今月発表のリポートで、高騰を予想する理由として、ビットコインが金からますます市場シェアを奪うとの見通しを挙げた。