ＰＣゲーム「パルワールド」、瞬く間に大ヒット　ポケモン酷似との怒りの声も

ニューヨーク（ＣＮＮ） 日本のゲーム開発会社ポケットペアが開発した「パルワールド」が予想外の大ヒット作になっている。

同社のＸ（旧ツイッター）によると、パルワールドはパソコンゲームの配信プラットフォーム「Ｓｔｅａｍ（スチーム）」上で１週間足らずのうちに７００万本を売り上げた。ただ、人気ゲーム「ポケットモンスター（ポケモン）」に酷似しているとの批判も上がり、それがさらに話題を集める結果になっている。

ポケットペアはＸでパルワールドについて「リリースから５日で売上本数７００万本達成しました！　本当にありがとうございます！　現在、最優先で障害やバグ修正を対応中です」と明らかにした。パルワールドはＸｂｏｘなどでも入手可能だが、７００万本という数字には含まれていない。

このゲームでは、プレーヤーは開けた広大な空間でポケモンのような生き物を捕獲して、敵を撃退したり、飢えに立ち向かったり、自然界で生き抜いたりするために使う。

しかし、ポケモンとの比較は物議を醸す結果にもなった。

ビデオゲームメディア「ＩＧＮ」によると、ポケモンシリーズのファンは生き物のデザインが酷似していることに憤慨。ポケットペアに殺害予告が送りつけられる事態になった。

ポケットペアの溝部拓郎社長もＸで殺害予告の情報に反応し、盗作との主張は中傷に当たると反論している。

熱狂的なゲーマーが嫌がらせや個人情報のさらし行為、殺害脅迫に及ぶのは今回が初めてではない。２０１７年にはゲーム上のトラブルをきっかけとした虚偽通報により、米カンザス州在住の男性が死亡する事件も起きた。ゲーム開発者会議（ＧＤＣ）の昨年の調査では、嫌がらせや中傷が開発者の懸念材料になっているとの回答が９１％に上った。