下水処理施設にサイバー攻撃、ロシアのハッカーが犯行声明 米インディアナ州
(CNN) 米インディアナ州の下水処理施設がロシアのハッカー集団によるサイバー攻撃を受けたことが分かった。地元当局はCNNに、施設の責任者が不審な挙動の調査のため保守管理職員を派遣したと述べた。
ロシアに関連するハッカー集団が犯行声明を出した。この集団は、今年初めに米テキサス州で起きた水道施設に対する一連のハッキングでも犯行声明を出している。
下水処理施設の責任者はCNNに対し、攻撃は受けたものの侵害はされていないと述べた。同施設は、州都インディアナポリスの北に位置する人口5000人のティプトン郡に電気、水道、下水処理を提供している。
同氏は施設の混乱は最小限にとどまり、常時稼動を続けていると強調した。
同氏によると、連邦当局がこの事案を調査している。米国土安全保障省のサイバー・インフラ安全局(CISA)にコメントを求めたが、22日時点ですぐには回答を得られなかった。
ロシアのハッカーは20日、同施設へサイバー攻撃を行ったと主張する動画をSNSに投稿した。
今回の攻撃は、米国の小都市の水道施設を標的としたロシアのハッカー集団による最新の事案だ。同集団が行ったと主張している1月のサイバー攻撃では、テキサス州ミュールシューの水道施設のタンクの水があふれた。