米アップル、時価総額首位に浮上 終値でマイクロソフト抜く

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新製品の発表を行う米アップルCEOのティム・クック氏=10日、米カリフォルニア州/Jeff Chiu/AP

新製品の発表を行う米アップルCEOのティム・クック氏=10日、米カリフォルニア州/Jeff Chiu/AP

ニューヨーク(CNN) 米アップルの時価総額が12日、マイクロソフトを抜いて米国首位となった。同社が世界開発者会議でiPhoneの生成AI(人工知能)機能搭載を発表したことを受け、株価が急騰した。

12日の終値でアップルの時価総額は約3兆2900億ドル(約516兆円)となり、マイクロソフトの3兆2800億ドルを上回った。アップル株はこの日の取引で0.6%上げ、今週に入っては8.8%上昇していた。12日のマイクロソフト株は0.1%の上昇だった。

今月5日にアップルを抜いて時価総額2位に浮上していたエヌビディアは、マイクロソフトを下回って3位に後退した。

アップルは10日、生成AIのチャットGPTを開発したオープンAIと組んでiPhoneにAI機能を搭載すると発表。これが株価を押し上げる一方で、まだ一般の信頼を獲得していない技術や企業との提携をめぐっては、特にユーザーが入力した内容をチャットGPTのデータに取り込むことに関して批判的な見方もある。長年ユーザーの安全性や匿名性を優先してきたアップルにとって、いずれこれがプライバシー懸念を生じさせる可能性もある。

それでもAI推進はこの先何年にもわたってiPhoneなどの売り上げ増大につながる可能性がある。現在、ユーザーは買い替えを先延ばしするようになっており、特に中国では消費者に景気の不透明感がのしかかる。アップルに対する米規制当局の目も厳しくなっている。

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