イーロン・マスク氏、自社でのアップル製デバイス使用禁止を宣言 生成AI導入発表受け
ロンドン(CNN) 米アップルが10日に開催した年次開発者会議「WWDC」でオープンAIとの提携と、生成AI(人工知能)の自社製品への組み込みを発表したことを受け、テスラのイーロン・マスク最高経営責任者(CEO)は同日、アップルがAIに関する計画を実行に移すなら、スペースXやXなどを含む同氏の企業でアップル製デバイスの使用を禁止すると宣言した。
マスク氏はX(旧ツイッター)で、アップルが「オープンAIをオペレーティングシステムレベルで統合する」場合、それは「容認できないセキュリティー違反」となると述べ、同氏の企業への訪問者はアップル製デバイスを入り口で預けなければならず、電磁波を遮断する箱に入れて保管されるようになると続けた。
同氏は別の投稿で「アップルはオープンAIにデータを渡したら実際に何が起きるのか全く分かっていない。オープンAIはアップルをだまそうとしている」と批判した。
オープンAIのグレッグ・ブロックマン社長は同日、「ChatGPT(チャットGPT)」がアップルのiPhoneなどのオペレーティングシステムに統合されると述べた。
マスク氏は2015年、オープンAIを共同設立。現在は競合となるxAIを経営しており、オープンAIとサム・アルトマンCEOと険悪な関係にある。
約束を破ったり、無謀な脅迫をしたりしてきたこれまでの行動を考えると、マスク氏がアップル製デバイスの禁止を貫くのか、あるいは他社の製品にまで範囲を広げるのかは不明だ。