ピラミッドに登ったロシア人写真家、今度は上海の摩天楼に
香港(CNN) エジプトのピラミッドに無許可で登って物議を醸したロシア人写真家コンビが、今度は上海で建設中の超高層ビル「上海中心ビル」に登り、ビデオ撮影を敢行した。
昨年3月、ヴァディム・マコロフ氏とヴィタリー・ラスカロフ氏はエジプトのギザにある大ピラミッドの頂上に登って写真を撮影し、遺跡を冒とくしたとして非難を浴びていた。
今回2人が登った上海中心は金融街の浦東地区にあり、完成すれば高さは632メートルで、ドバイのブルジュ・ハリファに次ぐ世界第2位の超高層ビルとなる予定だ。
今回、マコロフ氏らは頭に固定したカメラを使って撮影を行い、ビデオは動画共有サイト「ビメオ」で公開された。
同じ浦東地区に建つ超高層ビルの上海環球金融中心(高さ492メートル)やジンマオタワーが、雲の間から頭を出しているのが眼下に見える様子もビデオには収められている。テレビでおなじみの上海の高層ビル群も、上海中心の上に立つと小さく見える。
大胆にも2人はビル最上部に設置された大型クレーンにもよじ登った。広角カメラに捉えられた映像では、恐ろしいほど遠くに地面が見える。2人ともスニーカー姿で、安全装置を使っている様子もうかがえない。
2人は先端にたどり着くとハイタッチ。そしてフェイスブック用のプロフィル写真を撮影したという。
マコロフ氏のブログによれば、2人は建設現場が休みになる旧正月を待って冒険を敢行したという。ラスカノフ氏はCNNの取材に対し、「いつものこと」で「怖いとは思わなかった」と語った。