外国からの旅行者数、都市別トップは香港 英調査
(CNN) 英市場調査会社ユーロモニターはこのほど、外国からの旅行者が多い都市のランキングを発表した。トップの香港をはじめ、アジア太平洋地域の都市が上位100カ所のうち32カ所と、約3割を占めている。
ユーロモニターは2012年に各都市を訪れた外国からの旅行者の数を、公式の統計から調べて分析した。それによると1位は香港の2377万200人で、前年に比べ6.5%増加した。2位はシンガポール、3位にはバンコクが続いた。
10位以内にはアジアからさらにマカオ(5位)、クアラルンプール(6位)、深セン(7位)が入った。
欧州ではロンドンが4位、パリが10位。8位は米ニューヨーク、9位はトルコのアンタルヤだった。
香港では中国からの旅行者が全体の63.5%を占め、前年から11.1%も増えた。ただ、中国政府が昨年10月に買い物ツアーを規制する法律を施行したため、今後の統計にはその影響が現れる可能性もある。
外国へ出て行く旅行者の数はドイツが最も多く、米国、英国、中国、ロシアが続いた。ユーロモニターは、17年にはこれが中国、ドイツ、ロシアの順になると予想している。
一方で上海や北京、珠海など中国の都市を訪れる旅行者の数は伸び悩んだ。経済成長の鈍化や通貨高、大気汚染などが背景にあるようだ。かつて中国への旅行者が最も多かった日本も、尖閣諸島(中国名・釣魚島)問題などの影響で影をひそめている。